田川市:鳴かずヶ池

昔、この池の近くにある成道寺の本堂で伝教大師(最澄)が参禅修行をしていると、この池に住むカエルがやかましく鳴き、大師の修行を妨げました。 そのとき大師がカエルを叱ると、この池ではカエルが鳴かなくなったため、「鳴かずヶ池」と呼ばれるようになったそうです。
また、室町時代に戦火で寺が焼かれた際に、釣り鐘が池に投げ込まれてしまいました。それを引き上げようと竜頭まで掘ると、なぜか大雨が降り、引き上げることができません。 それ以来、干ばつになると村人は池の水を減らして竜頭まで掘り、雨を降らせたという言い伝えが残っています。この言い伝えから「雨ごいの鳴かずヶ池」とも呼ばれています。
所在地:田川市白鳥町10番21号
お問い合わせ:田川市石炭・歴史博物館
TEL:0947-44-2000(内線573)、0947-44-5745
