田川市:田川ホルモン鍋
田川ホルモン
炭鉱の街として栄えてきた田川市では、約100年前からホルモンが人気です。石炭採掘が盛んだった当時、田川には炭鉱長屋が立ち並び、人々は活気ある生活を送っていました。 あるとき、鉱員が鍋ではなく紙で出来たセメント袋を七輪に乗せ、ホルモンを焼いて食べた所、通常よりも格段に美味しくなったそうです。 これは紙が余分な水分を吸うことで、肉が柔らかく、まろやかに変化したからだと言われています。
ホルモンは当時としては安く、美味しく、さらに栄養価が高く疲労回復にも効果があるという、鉱員にとっては最高の食材でした。 ホルモンは周辺地域に暮らす人々に愛されるようになり、様々なアイデアと生活に密着した素材からメニューとして完成したものが「田川ホルモン鍋」でした。
それ以来、この街には田川ホルモン鍋のお店が軒を連ねています。最近ではホルモンに含まれる豊富なコラーゲンが注目を集め、ホルモン鍋は女性からも人気のメニューとなっています。